五色ローソクでごあいさつ

ちえ
最近はアロマキャンドルを楽しんだり、バスルームにキャンドルを持ち込んでリラックスしたり、オシャレに手軽にローソクを生活に取り入れる人が増えてきています。
そもそもローソクの起源はとても古く、紀元前の古代エジプトから用いられていたとのこと。日本の歴史にローソクが登場するのは奈良時代で、蜜蝋燭が仏教伝来と共に伝わって来たとされています。確かに、日本でローソクと言えば「お仏壇の灯明」というのが一番しっくりくるかもしれません。
いずれにしてもローソクの灯りは、私たち日本人にとって千年以上に渡り生活に寄り添って来たものだったのです。

ローソクの明かりがメッセージ

神社仏閣の中にはローソクを立ててお参りするところもあります。これは「ローソクの灯りを点すこと」=神様へのメッセージ、という意味があります。どこかのお宅に伺ったときにいきなりズカズカ入ることはありません。まずは呼び鈴を押して声掛けをしますよね。それと同じように、灯りを点すことで「お参りに来ました」というご挨拶をしているのです。

五つの色に、五つの願い

宝徳山稲荷大社では「五色ローソク」を立てて、神様にご挨拶をします。
箱を開けると左から、緑、赤、黄、白、紫の順に2段重ねで合計10本のローソクが入っています。色にはそれぞれ下記のような意味があります。

緑=身体健全、交通安全、学術増進
赤=商売繁盛、金融順行
黄=火難防止、五穀豊穣
白=家内安全
紫=心願成就

並び順に左から

お参りするときはまず神殿右手のローソク殿に行き、緑、赤、黄と順番にローソクを立てていきます。お作法がよく分からなくても大丈夫。「神前五色ローソクの正しい立て方」という丁寧な案内が出ています。
「えっと……まずは緑から。緑の意味は何だったかしら???」と迷いましたが、きちんとそれも書いてありました。
こうやって立てた灯りを目印に神様がいらっしゃって、それぞれに必要な「ご縁」を取り持ってくださるとのことです。

最後のご挨拶も忘れずに!

次に左のローソク殿に行き、先ほどと同じ手順で残った下段5本のローソクを立てます。ちなみにこの五色ローソク、とっても点きが良いです。神社のローソクはなかなか火がつかず、ロウだけ先に垂れてきて大変な思いをしたことが何度かありますが、こちらはそういう心配は一切ありません!
ローソクをすべて立て終わったら、最後にお賽銭箱の前に戻って、着座、二礼、二拍手、一礼の作法にてお参りに来たことをご報告します。

ローソクの灯りには心癒やす何かがあります。ご祈願と言いながらも、どこかでその美しい光景に心安らかな時間を感じたひとときでした。

五色ローソク

10本入り。一箱300円にて授与

おすすめ記事