種銭、福銭で、金運アップ!
稲荷神社の語源は「意成り=意のごとくなる」で、自分たちの思いを神様に聞き届けていただくために、馬を神社に奉納していたのがその起源と言われています。
今はさすがに「生きた馬を捧げる」ということはせず、代わりに祭祀のときに「絵馬」に願い事を書いてお納めするようになったのだとか。
「初午祭」と呼ばれるその行事、いったいどのようなものなのでしょうか。
ということで、宝徳山稲荷大社の「初午祭」に参加してきました。撮影許可を得ての取材なので、巫女さんたちの奉納舞など貴重な写真も含めてお届けいたします。
節分を過ぎた最初の午の日
宝徳山稲荷大社の初午祭は、節分を過ぎた最初の午の日に行われます。
いつも行事の最初には太鼓をどん!と鳴らしますが、初午祭では巫女さんがその任を担っていたのが印象的でした。
そして「鈴舞」を経て行事が始まります。宮司による祝詞奏上では「目標達成、開運福寿」と縁起の良い言葉が聞こえてきます。
春らしく乙女な奉納舞
祭祀のお楽しみのひとつは、やはり奉納舞。
厳かな音楽が聞こえてくると、心が引き締まると同時に、どんな美しく華麗な舞を見ることができるのだろうかと、ちょっぴり心がときめきます。
初午祭で奉納された神楽舞は豊栄舞、別名「乙女舞」とも呼ばれる舞です。
巫女さんたちが菜の花のような鮮やかな黄色の装束を身につけて踊るさまは、まるで春の花が咲いたような雰囲気でした。
その後、宮司から、初午の由来、稲荷という言葉についてなどのお話がありました。こういう「和のトリビア」をその道の方からしっかり聞くことが出来るというのも、行事参加の良いところですね。
福銭、種銭でご利益を
参加者は、御神酒をいただいたり(車で来訪の方は形だけ)、お土産に縁起物をいただきます。
拝受した福銭、種銭はこちら。
「種銭は、5円玉です。ご縁があるようにお財布に入れておくと良いですよ」と説明を受けたときに「うっかり使ってしまったらどうしよう!」と思いましたが、ちゃんとこのように「福銭」と分かるようになっているのでご安心を。
福銭、種銭が良き縁、良き金運を運んで来ますように……。
初午祭
節分を過ぎた最初の午の日に開催